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2016年10月

ゼミキャンプを終えて Ⅱ

 園長が寝た場所は、この間作ったばかりの高床式の観察小屋(子どもたちは秘密基地と呼んでいるが)で寝ることになりました。まだ未完成で窓がないので風がビュービュー入ってくるし、小屋自体が隙間だらけの粗末な小屋です。ドアはつけたけどうまく閉まらずドアを閉めても自動ドアのようにすぐに空いてしまうのです。(きっと水平がしっかりと取れていないせいでしょう)子どもが一人だけどうしても観察小屋に泊まりたいというので園長も付き合いました。寝袋の2枚重ねだったので寒くはなかったけど板の間に直接寝るのでちょっと大変です。慣れているつもりでもなかなか眠れませんでした。しかも一緒に泊まった男の子が何回もむくっと起き上がりおしっこに行くのです。高床式なのでテラスから直接おしっこをさせました。一晩で7~8回ほど起きたでしょうか?

 次の朝なんとなく目が覚めると朝の6時、朝食の食パンをパン屋さんに注文しておいたら6時ごろ配達に来てくれました。何人かの子どもたちはすでに起きて外で遊んでいました。子どものパワーにはかないません。朝もとっても寒かったので火おこしをしました。朝から煙にまみれて暖を取っている子どもたち。なんだかたくましさを感じてきました。7時になったら全員が起きてきたので朝食の準備です。朝食は食パンのオープンサンド。グループごとにきゅうりを切ったり、トマトを切ったり、レタスをちぎったりして準備しました。その間にお昼ご飯を釜とへっついを用意して薪でお米を炊きます。学生も初めての体験でしたがご飯の炊き方を教えてやるととっても上手にたくことができました。(でもちょっと芯があったかな?)子どもたちは朝食を食べ終わると、カヌー遊びの用意です。その間に園長とカヌー係の学生が園へカヌーを取りに行きます。カヌーを浮かべる沼は粕川町室沢地区の所有なので事前に区長さんにお願いして沼へ入る柵のカギを借りておきました。(一応許可を取って沼遊びをしているのです)大型のカナディアンカヌー2艇とカヤック(一人乗り)を持ってきてライフジャケットも用意しました。ライフジャケットは木の実幼稚園の備品です。みんなで準備運動をしてライフジャケットを着て、いよいよカヌーに乗ります。もちろん学生はカヌーをこぐのは初めて。子どもたちにはしっかりとお尻をついて座るように指導し何人かずつカヌーに乗り込みました。バランスのとり方がなかなか難しく最初はおっかなびっくり、キャーキャー言いながらカヌーを漕いでいましたがそのうちに慣れてきて気持ちよさそうに漕いでいる姿が見られました。万が一カヌーがひっくり返ったら園長も沼に飛び込んで助けに行くことを覚悟していましたが、特にひっくり返ることなく楽しく遊ぶことができました。(もっとも今までもそんなことはなかったけど)沼の透明度もよくとても気持ちいい体験でした。

 カヌー遊びが終わってキャンプ場に戻ってくると少し遊んでお昼の用意です。お昼は朝に炊いたご飯でラップおにぎりを作ります。子どもたちにサランラップを一枚ずつ渡し、その上におにぎりの素を混ぜ込んだご飯を乗せてやります。子どもたちが自分たちで思い思いのおにぎりを作ります。三角おにぎりやハート型おにぎり、星形おにぎりや、雪だるまおにぎり、いろいろな形のおにぎりができました。このころには子どもたちも学生もすっかり打ち解けてとても楽しそうです。みんなでおいしくおにぎりを食べてごちそう様。もう午後1時になったので帰る準備です。全員が荷物をまとめて外へ運びだし、軽トラックに詰め込みます。テントで寝た人たちはテントを片付けます。キャビンやティピーで寝た人たちも掃除をしてきれいに片づけました。そしてグループごとに記念写真を撮って、最後に全体での集合写真。そしてグループごとに並んで幼稚園まで戻りました。園長が軽トラックで荷物を持ってくると思買えの時間前だけどたくさんの保護者の方たちが待っていました。子どもたちの姿を今か今かと待ち構えているようでした。保護者の方たちもきっと初めての経験で初めての場所に泊まった子どもたちのことを考えるとなかなか眠れなかったのかなと思いました。そして子どもたちが帰ってくると、お母さんの顔を見て走り寄る子、抱き合う姿など、感動的な場面が見られました。子どもたちは真っ黒で汚い顔をしていましたが、みんなニコニコ笑顔でとってもいい表情でした。

 今回のキャンプは家庭の管理から離れ、自分たちのことは自分でして、自分で考えるということを多く取り入れました。そして夜に食べたナンはピザ窯で焼いたのですが、灰や炭がついてはっきり言ってあまり清潔ではありません。ティピーではカマドウマがたくさんいて、トイレは工事現場の簡易トイレ。決してきれいなトイレとは言いません。いろんな虫を触りました。いろんな木の実を拾いました。でもそんな環境の中で子どもたちの心はたくましく、あまり細かいことは気にしなくなったように感じます。もちろん学生もちょっとしたことで大騒ぎしていたのが、だんだんと気にしなくなってきたようです。心がたくましくなってきたのです。ちょっとしたことでは気にしない。そんなたくましさが人間ほしいですね。

 こんなことを話していた学生がいました。「このキャンプへ来て良かったかもしれない。私はスマホ依存症になりかけていたかもしれない。でもここへ来るとスマホがなくても全然気にならない。よかった。スマホを見る時間もないし。家にいるときはスマホばっかり見ているけど、暇すぎたのかな?」とつぶやいていました。森ではスマホもテレビもパソコンもありません。でも全然気になりません。それよりも面白いことがいっぱいあるのだから。ゲームをしたりテレビを見たり、そんなことをしている暇もないほど遊びやキャンプ生活に夢中になってしまうのです。人間らしい生活が送れるようになるのです。

 考えてみればスマホやコンピューターゲームに夢中になるのって、暇だからかな?やることがないからなのかな?と思います。機械に振り回され機械にもてあそばれているような最近の子どもたち。そしてゲーム好きの大人たち。たまには自然の中に出て思いっきり遊ぶ体験をしてほしいなと感じた今回のキャンプでした。

 ついでに最近のちょっと気になること : それはポケモンGOというスマホのゲームアプリです。架空のものが現実の世界の中で見えてしまうということ。バーチャルリアリティーというとても怖い現象になってしまいます。現実の世界と画像の世界が混同してしまうこと。しかも人の迷惑顧みず自分のことだけしか考えられないという状況が多くの報道でも流れていました。入ってはいけないところへ入って行ったり、時間に関係なく深夜も徘徊していたり、しかもいい大人がそんなことをやっているのです。恐ろしいことに親が子供に携帯を持たせてポケモンGOをやらせている人もいるようです。一度見たことがありましたがお父さんが娘に携帯を持たせて一緒に歩いているのですが、一言も会話がありませんでした。それよりも体を使って子どもと思いっきり遊べばいいのにと思いました。

 ある行政機関や観光地では人がいっぱい集まって観光振興につながるからいいとか、外を歩き回るから健康になっていいなどと無責任なことをいう大臣もいました。でも結局、企業が金儲けできるということで受け入れられているように感じます。

 森の中で虫を探したり、草花を探したり食べられる木の実を探して食べたり、その方がよっぽど人間らしいし、心の成長にもつながるし、もっとたくさんの人たちが実体験を通して感じる心を持ってくれるといいなと思うばかりです。メディアリテラシー教育という言葉が最近出てくるようになりました。メディアの発展に伴い、いろいろな弊害が出てきているのです。私たちもメディアへのかかわり方を十分に考えていかなければならない時代になってきたのではないでしょうか。

                                                園長

ゼミキャンプを終えて

 育英短期大学の金子ゼミで行った森の幼稚園幼児教育キャンプ。今回は群馬県内7園から40名の子どもたちが申し込んでくれ、当日一人熱のため欠席になってしまったけど、総勢39名の年長の子どもたちと、金子ゼミ14名の学生が参加しました。日頃のゼミ活動ではキャンプに向けて、火のおこしかたや、米の炊き方、ナイフの使い方、野外でのパンの作り方などいろいろな体験をしてきました。それでも初めてキャンプをする学生、ましては木の実幼稚園遊びの森キャンプ場という自然に近いキャンプ場での体験は大変だったことでしょう。そして参加してくれた子どもたちも木の実幼稚園の園児を除いては、初めてのキャンプ場で、初めての体験で、初めて会う子どもたち同士、果たして大丈夫なのだろうかという一抹の不安はありましたが、保護者の方も初めての場所で、初めての体験で、初めて会う学生や自分たちのところによく子どもたちを出してくれたなと感謝しています。

 さて、15日の10時に集合でしたが、早めに来る人たちが多く、キャンプへの期待感も感じられました。そして10時。最初は木の実幼稚園の遊戯室に入ってもらいグループ分けをしました。あらかじめ学生たちとグループ分けをして、担当も決めておきました。事前にいただいた健康調査書をもとに、子どもたちの特徴やアレルギーなどや、トイレにいつごろ起こすのかなど把握しておきました。やはり保護者の心配は夜のおねしょをしないかというこでしょう。寝る前に必ずトイレへ行かせること、何時に起こすのか。寝ぼけないかなどをそれぞれの学生が把握しておきました。夜中に何回か起こしてほしいという希望もあったので、学生たちもそのことはしっかりと把握して対応していました。

 そしてグループ分けはなるべく同じ幼稚園同士は避けてグループ分けをしましたが、子どもたちは思った以上に打ち解けて和気あいあいとして森の幼稚園の入園式となりました。挨拶が終わると、保護者には帰っていただき、子どもたちとグループごとの自己紹介や交わりを行いました。そして外へ出て竹で食器つくりです。園長が竹の切り方や割り方を説明し、子どもたちも積極的にかかわっていました。12時ちょっとすぎてしまったけどなんとか完成しグループごとに食器をかごに入れて保管です。そして遊戯室へ戻りお昼にします。このころには子どもたちの緊張もとれ、リラックスしている様子も見られました。

 午後1時になったのでみんなで歩いてキャンプ場へ移動です。荷物は軽トラックと園のバスに乗せて子どもたちは、歩いてキャンプ場へ移動です。学生もキャンプ場への行方がわからないので木の実幼稚園の人にお願いすると、うれしそうに「しっかり案内するから」と一言。

 キャンプ場へ着くとさっそく水分補給。初めて竹のコップで水を飲む子たちは竹の匂いがくさいといってまずそうに水を飲んでいました。本当は竹の香りがしてとてもおいしいのだけど。

 さあ、そして寝る場所の確保です。各グループで寝る場所をおじ場所にしようということでしたが、それぞれが意見を出し合いなかなか決まりません。最終的には自分の好きな場所へということになってしまいました。結局、キッズキャンビン(2×4建築のロフト付きの小屋)とティピー(インディアンのテント)とテント一張りと最近円教が作った観察小屋(子どもたちは秘密基地と呼んでいます)に分かれました。ティピーはしばらく人が入らないとカマドウマ(コオロギの仲間)がたくさん入り込み住み着いてるのです。そこから大騒ぎ。火を焚いておくとカマドウマも逃げ出すよというと学生が火を燃やし始めました。テントもしっかりと立て荷物を持ち込みました。秘密基地で最初6人ほどの子どもたちが泊まりたいといっていましたが最終的には一人になってしまいました。仕方なく学生が一人、園長もその子と一緒に寝ることにしました。

 寝る場所が決まり、ひと段落したところで子どもたちはそれぞれに遊び始めました。しばらくして夕食の準備に入ります。まず食材追跡ハイクをしました。あらかじめカレーとナンの食材を絵にしたものを森の中に隠しておいてグループごとにその絵を探せなければ夕食は食べられないというゲームです。無事に全グループが食材カードを探すことができました。そしてエプロンとバンダナを頭に巻いて食事の用意です。人参を切るグループ、玉ねぎを切るグループジャガイモを切るグループ、ナンの生地をこねるグループ、あと、お風呂のためのドラム缶に水を入れるグループに分かれてそれぞれの仕事をしました。中には遊んでしまったり、ふざけすぎて子どもたちのけんかになってしまったり、大変だったけど、騒がしい楽しいひと時でした。そしてなんとかカレーが出来上がりました。お風呂の水を入れ終わってからお風呂に火をつけるのですがなかなか薪に火が移りません。でも学生と子どもたちで試行錯誤しながらなんとか頑張って火をつけたようです。園長はナンを焼くためのピザ窯に火を入れるため動くことができませんでしたが、子どもたちが「お風呂の火がつかないのでこっちへ来て」と盛んに言うので、男手がもう一人あると助かるなと思いながらあっちへ行ったりこっちへきたりとしていました。それでも何とか準備ができたころはあたりは真っ暗。森の中なので樹木が生い茂り、よけい薄暗くなってしまうのです。そして空気も冷たくなり、子どもたちも寒い寒いといってジャンバーを着始めました。夕食はナンとカレーです。結構おいしくなりました。途中保護者から豆腐が大量に差し入れがあったので、カレーに豆腐、どうしようかと考えましたが、カレールーが少なめだったので、「そうだ、カレーに豆腐を入れて分量を多くしよう」と後先を考えずに、カレーに豆腐を投入。結果、結構おいしい豆腐カレーになりました。なんもうまい具合にどんどん焼くことができ、何とか子どもたちと夕食を食べることができました。食べ終わったのがもう8時近く。本当は7時半からキャンプファイヤーをしようと計画していたのですが、時間的に難しいので急きょ、ナイトハイク(夜の散歩)に切り替えました。このころ何人かの子がさみしくなってしまい泣きはじめました。学生がそばに寄り添って上手にかかわっている姿をみてうれしくなりました。

 みんなで一列になって歩いていくと森を抜け、月の明かりがまぶしいくらいに明るくて「わーよるでも明るい」と感動です。まあるい月がはっきりと見え明るすぎて星があまり見えませんでした。しばらく行くと視界が開け、空には明るい月がくっきりと見え、高台から夜景を見ることができさらに感動です。みんなで道路に寝転がって月明かりの夜空を少しの間眺めました。なかには「このままずうっと寝ていたい」という子どももいるくらい素敵な夜でした。でも寒くなってきたのでキャンプ場へ戻りました。戻ってさっそくドラム缶風呂です。もう限界で眠くて仕方なく寝袋にもぐりこんで寝てしまった子もいましたが、ドラム缶風呂を楽しみにしていた子どもたちはグループごとにお風呂に入りました。とても寒かったのでさっと入ってそのまま寝ることにしました。ドラム缶風呂は体が心から温まります。子どもたちも入った瞬間に笑顔になりとってもいい顔をしていました。時間も遅くなってしまい最後の子がお風呂に入ったのは9時半ごろになってしまいました。子どもたちが寝静まったのが10時過ぎ。10時30分から外のあずまやでスタッフ会議です。厚着をしても寒いくらいの夜でしたが、一日の反省や子どもたち一人一人の姿やかかわった時の様子などを話し合い、翌日の確認をして、それぞれ寝る場所へ戻っていきました。一日目が終わりました。でも夜中に何回か起こしたり、おしっこに連れて行ったり、寝ぼけて立ち上がってしまう子がいたり、園長も学生もなかなか熟睡はできませんでした。

 さて、2日目はまたあとで書きます。

                                            園長

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