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木の実っこの春夏秋冬

20101214_2 まださむい早春のころ4月、園庭に一番早く咲く黄色のパラシュートのようなサンシュウの花、子ども達は木に登り始める。園庭のあちこちで大きく膨らんだつぼみが我慢できないように開き始める。大きなソメイヨシノの桜、こども達が注射の木と呼ぶ藤の花、花房は1メートルに達するものもある。グラウンドでは一番早く開花するサクランボの花が真っ盛り。そして入園式。

5月サクランボの花が散りそのあとに実が膨らみ始める。オオムラサキ小屋のオオムラサキたちが大きな幼虫に育ち、エノキの葉っぱをバリバリと食べ始めるころ、園庭のサクランボが大きく赤く膨らみはじめると競争が始まる。子どもたちとヒヨドリの競争だ。どちらが早くおいしいサクランボを食べられるか。でも結局ヒヨドリにはかなわない。子どもたちが園舎に戻ってしまうとヒヨドリたちの思いのまま。あっという間にサクランボを食べられてしまう。

6月に入り遊びの森には真っ白な絨毯が敷かれる。シャボン玉の木(エゴ)の花だ。子どもたちは真っ白な絨毯を踏みしめながら森の幼稚園で遊ぶ。グラウンドでは紅梅の実をとってジュースつくりが始まる。それぞれが木に登りゆすっては落とす。競って梅の実をひろっていた子どもたちも段々とあきてきて他の遊びが始まる。

7月、暑い夏。遊びの森ではシャボン玉の実をたくさん取ってバケツの中でごしごしこするとぶくぶくと泡が。たちまち真っ黒な子どもたちの手はきれいになってしまう。楽しい森のキャンプが始まる。

8月、園庭では小さな注射の実がぶら下がり始める。子どもたちは競って取りはじめ、おままごとの材料にする。ふと、ゆでて食べたらおいしそうだなと思ってしまう。注射の赤ちゃんだ。

9月、園庭の片隅にあるゆずの実がすっかり大きくなりなんとなく黄色く色づく。でも子どもたちが食べるにはまだ早い。もう少しの我慢。
はやくゆずが食べたいとねだる子どもたち。でも遊びの森では紫色のアケビがぱっくりと口を開け始め、つるごとひっぱるがうまくとれない。とげとげの山栗のイガも口をあけて落ちてくる。子どもたちは器用に棒きれと足で栗の実を取り出す。ナイフで皮をむいてもらいコリコリ食べる味は格別だ。

10月、大きなクルミの実がぱっくりと口を開けもうすぐ落ちてきそう。ある日の朝、登園するとあちこちにクルミが落ちている。でも多くのクルミは道路に落ちて車に潰されてしまう。もったいない。それでも登園すると拾い始める子どもたち。木工のトンカチでわって中身を食べる。しばらく木工室はクルミの皮だらけになる。
サンシュウの実も赤く色づきなんだかとってもおいしそう。木登りのうまい子が一つとって食べてみるがその苦さに思わず顔をゆがめる。豆柿の実も成り始め、取って口に入れるがその渋さに思わず顔をゆがめてしまう。まだ食べるには早い。
 このころからザクロがぱっくりと真っ赤な口を開け始め、こども達の人気の的になる。口の中にザクロを頬張りぷっぷっと種を飛ばす子が多くなる。

11月、こども達が待ちに待ったゆずが黄色く色付き始める。子どもたちはとってとってと騒ぎ始める。年長児の猛者たちはジャングルジムから蔵の屋根に飛び移り自分でゆずをとりはじめる。降りるときは豆柿の木につかまり滑り降りてくるのだが、見ている大人が怖くなってしまう。このころの豆柿は黒く色付いてしなびてくるといくらか甘くなるが、子ども達にはあまり人気がない。
教師が酵素密を持ってくるとゆずを持った子たちが群がり皮をむしゃむしゃ食べ始める。皮だけでなく酸っぱいゆずの実も酵素をつければとてもおいしい。

12月、まだまだゆずがとれる。相変わらずゆず取って~と子どもたちの声が聞こえる。酵素がなくなると皮だけをむしゃむしゃ食べる子どもたち。それでもおいしいそうだ。
 このころ柊(ひいらぎ)の真っ赤な実がたくさんでき始める。とげとげの葉っぱが痛いのであまり取る子はいない。クリスマスのリースに使われる。

1月、子どもたちが帰り、シーンとなった砂場にパキンパキンと音がする。よく見ると注射の実がはぜて種が飛びちる音だ。翌朝子どもたちが種を見つけてはポケットに拾い集める。赤城おろしの冷たい風がビュービュー吹き付ける園庭。

2月、グラウンドの紅梅がきれいな赤い色で殺風景なグラウンドを明るくする。雪が降るとしばらく園庭は雪解けの水でべちゃべちゃ。でも子どもたちは元気よく、雪合戦や雪だるまを作り始める。取り残したゆずの実がぼとぼと落ち始める。よく熟れているのか鳥の食べた後が残る。

そして3月、早春のまだ肌寒い園庭、庭のあちこちから小さな芽が一斉に芽吹き始める。食べられる実はないが園庭で真っ先に咲き始めるサンシュウの黄色い花。春がもうすぐそこまでやってくる。そして卒園、個性たくさんの木の実が大きな木に立派な実をつけた。赤い実、青い実、お山の木の実。

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